遺伝形質と疾患リスクには直接的な関係があります
遺伝に関する知識がどのようにして疾患リスクを予測する手助けとなるか
私たちの表現型は、私たちの遺伝子の物理的あるいは視覚的な表れです
遺伝子マーカーとしてのSNP
遺伝学者は今ではたった数日で、一個人のDNAにおけるSNPを100万以上も解析することが可能です。近年、deCODE genetics社や他の研究機関の研究者が共同で、大きな個人のグループを集めて遺伝情報を解析し、ガンになりやすさであったり心臓病のリスクなど、医療に関係するような特徴的なSNPを多数発見しています。
あるSNPがこうした特徴と相関があると示されると、まさにそのSNPなのかあるいは近くの別のSNPが真に関係しているかを示すにはさらに調査が必要ですが、このSNPはその特徴に対する遺伝的マーカーと呼ばれるようになります。染色体上で互いに近いSNPは共に遺伝される傾向が高いので、こうしたSNPを必ずしもいつもはっきり特定できるわけではありません。
一卵性双生児は全く同じ遺伝子型をもちます
遺伝子型と表現型
遺伝子型は、一つには、単に同じ遺伝子の違うバリエーションを指します。すなわち遺伝子型は同じ人類という種の同じグループに属するような個人を区別するものといえます。遺伝子型が多く集まれば一つの表現型を生み出すかもしれません。表現型とは、遺伝子型や遺伝子型のセットよってもたらされる、大きさや形・色・行動など、観察できるあるいは触れられるような特徴のすべてを指します。
環境的要因もまた、私たちの目に見える特徴に、良くも悪くも影響をもたらします。例えば、一卵性双生児は全く同じ遺伝子型を持ちますが、食生活や気候・運動の度合いなど、異なる環境要因にさらされると、互いにあまり似なくなります。
病気の予防処置は、遺伝的プロフィールを確認した後にこそ、取るべきステップです
遺伝的プロフィールが潜在的リスクを導き出す
遺伝的プロフィールとは、ちょうどコレステロール検査のように、潜在的なリスクに対する指標であるとお考えください。ご自身の体重に気を配り十分な運動をすることは常に良いことです。
しかしそれは遺伝的プロフィールについて忘れてしまっても良いということにはなりません。遺伝子の構造の中にこそ、さまざまな症状や病気に関するあなた固有の性質を見出すことができるのです。そうした条件にあなたが一度気づけば、予防処置をとることが次の合理的なステップとなります。
ライフスタイルの小さな変更が、時に健康促進にとっては有効です
予防医療に有益な遺伝情報
あなたがご自身の遺伝的プロフィールを確認したあとは、新たな健康維持のための戦略をとるべき時かもしれません。いずれにせよあなたに必要なのは健康の促進なのです。時にそれは、様々な習慣をやめたり、特定の食べ物を食べないようにしたりなどの、ライフスタイルの大きな変更を意味するかもしれません。あるいは、せいぜい小さな調整や定期的な検査の必要性を課す程度のものかもしれません。
家族の遺伝の歴史を知ることは、大きな価値を持ちます
遺伝情報を携えて、家系の中で受け継がれてゆく遺伝子
あなたは家族といくつかの遺伝子を共有しているゆえに、あなたの遺伝子検査から得られるどの情報は、ご家族全員にとって非常に価値のあるものとなるでしょう。ほとんどの人は、両親や祖父母の病歴についてはすでに知っていますが、どの症状が遺伝するようなもので、また違う病気同士が遺伝学的な見地からいってどのように連関しているかということについては知らないでしょう。
また、家族の病歴に空白があるような人にとっては、その部分について、他の方法では不可能な、迅速な情報を提供することができるでしょう。


